閑話休題

ブログの効能と言わば何ぞ其れ日々の由なし事の記帳に限らんや

植木理恵『ネガティブな自分をゆるす本―ポジティブ・シンキングのとらわれをはずそう!』の感想

基本情報

著者:植木理恵
発行年月:2008/9
出版社:大和出版
ページ数:184頁
定価(税込み):1365円.


感想

ネガティブシンキングをすすめるという著者の持論が存分に展開された本.著者いわく,自分の暗い部分に目を向けることが重要だという.暗い部分を見つめることで困難や不安にも打ち勝てるようになると言ったところだろうか.まあ確かに行っていることは分からないでもない.考えること自体が苦痛を伴うようなことに遭遇した時に,

  1. 何故この出来事は自分に強烈な不快感を生じさせるのか
  2. この不快感はどうしたら生じなくなるのか

ということをとことん突き詰めて考えると,なんかスッキリした気分になる.これまで自分をもやもやさせていたネガティブな気持ちが雲成仏していくからだ.

ちなみに之は個人的な見解だが,考える時には紙を使って自分の心に浮かんだことを全て書き出してみることが有効だと思う.そうやって全てを書き出すだけでも自分が何を考えているのかを頭だけで考える時と比べて遥かに整理された形で認識できるようになるからだ.そうやって頭に浮かぶことを書き連ねているうち,いつの間にか結論に達していると言うことは往々にしてある.