小石川植物園定点観測0417:ハナズオウが満開
はじめに
去年は安田講堂前を定点観測していたが,飽きてしまった.そこで,今春からは暫く,少なくとも晩秋までは,小石川植物園を定期的に写真に収めていこうと思う.多分真夏が一番つまらない時期なので,そこが乗り切れるかどうか.
種本として使用している図鑑は,
林将之(2010)葉で見わける樹木 増補改訂版.小学館.304頁.
文庫本サイズなので,持ち歩きにはとても便利.樹木の解説の量は,これ以上多ければ読むのが煩わしくこれより少なければ物足りない,という絶妙のラインをついている!
また,木本は葉が分裂か不分裂か,互生か対生か輪生か,葉のふちは前縁か鋸歯つきか,落葉か常緑か,によってソートされているので,たとえ名前が分からない木に出会ったとしても,葉や花,樹幹の
特徴から絞り込んでいけばそれが何の木であるのかを特定する事ができる.
ハナズオウ(pick up!)
ハナズオウはマメ科ハナズオウ属の木(Cercis Chinensis).前縁でハート型の葉っぱで簡単に見分けられる.花は4月,枝にまとわりつくようにびっしりと咲く.葉柄の両端が膨らむのが特徴らしい.果実は枝豆みたいのがつく.たしか晩夏-秋にかけて果実を付けていたと思うので,そのときにまた注目してみよう.
紫木蓮?白木蓮?
シモクレン(Magnolia Quinquepeta)の花.モクレンと言えば白い花を咲かせるハクモクレンが想起されるが,紫の花を咲かせるシモクレンの方が花期が遅い.ちなみに葉はシモクレンの方が小さい.
実家の前にはコブシの木があった.その事に気づいたのは下宿するようになってからで,以降3月下旬に実家に帰らない事もあり,ほとんどコブシの花は見ていない.コブシもモクレン科の木で,白木蓮のような白い花を咲かせる.
あとモクレン科で思いつくのはタイサンボク.5-7月に白い花を咲かせる大きな葉っぱを持った木だ.母校(東京学芸大学付属高校)の校花は泰山木だった.同窓会の名前は「泰山会」だったな.一回も行ってないけど……
東大農学部でも,一号館と弥生講堂の間の自転車置き場の辺りで泰山木を見る事が出来る.そう考えてみると,自分の人生はMagnoliaに彩られていたとも言えるかもしれない.
モミジ並木
秋の方がきれいなモミジ並木.でも新緑のイロハモミジの下を歩くのも,心地よい.
ここでもやってるツツジまつり
近いうちにツツジ祭りにも行っておこう.
池~梅園の辺りで見た黒猫.過去最高レベルの人相の悪さ.