データだけでみる12球団史:阪神タイガース〜終わった黄金期〜
映画"42"でのパイレーツいじりに感銘を受け,12球団の2リーグ制以降の勝率と通算の勝敗収支(各シーズン終了時点での通算勝利数-通算敗北数)をグラフ化してみた.
今日は阪神タイガース.暗黒期への突入がささやかれた今期はFA補強でなんとか2位に付けたが,歴史的に見てここ数年の成績はどうなのだろうか
勝敗収支と勝率5年平均
※5年平均は当該年と前後2年ずつの勝率の平均値です.
暗黒期の前まで
2リーグ制成立直後は,広島,国鉄,大洋の新設球団の戦力が整わない中で安定してAクラスをキープ.でも不思議と優勝はない.単純に巨人と中日が強すぎた.初優勝は62年.続いて64年にも優勝してV9前最後の優勝球団になっている.ちなみにこの当時のプロ野球はかなりの打低リーグである.OPSのリーグ平均は0.614!違反球時代の2012年ですら0.648だからその異常さはおして知るべきだ.62年阪神はパークファクターも働いてか投手主体のチームで優勝を勝ち取っている.以下に主な成績を掲載している.ちなみにデータは
1962 Japan Central League Statistics - Baseball-Reference.comより転載.
投手は村山と小山が両エースで全イニングの2/3弱を投げている.しかも両者とも防御率は1点代であり,傑出度の高さが伺える
勝率5年平均は75年まで5割をキープ.その後も5割弱で安定的に推移し,20世紀最後の優勝85年シーズンを迎える.
続きは稿を改めて.