閑話休題

ブログの効能と言わば何ぞ其れ日々の由なし事の記帳に限らんや

ゲーム理論の混合戦略・行動戦略

戦略型ゲームでの混合戦略の用い方

各戦略を選択する確率を
P_{i}=(p_{i},1-p_{i})とおく.ただしプレイヤーが二人の場合,i,j=1,2.i,jの期待利得を求める.i,jの期待利得を最大化される条件を求める.p_{i}=BR_{1}(p_{j}), p_{j}=BR_{j}(p_{i})を満たす条件が,混合戦略でのナッシュ均衡となる.ただしBR_{x}(y)はyを所与とした時のxの最適反応戦略を指す.

局所戦略

展開型ゲームの角情報集合で,どのような選択肢をどのような確率でとるかを定める戦略のこと.そこで選択される確率は全体ゲームでの混合戦略ではない.つまり局所戦略では,一つの情報集合で選択できる選択肢を選択する確率の和が1になっている.

行動戦略

全ての局所戦略をまとめた局所戦略の組のこと.純粋戦略の確率混合である混合戦略よりも,それぞれの情報集合での選択肢を確率的に混合する局所戦略,行動戦略の方が展開型ゲームには適合的である.

部分ゲーム完全均衡(SPE)における混合戦略

戦略型ゲームと同じ手順で,各部分ゲームにおける局所戦略を求める.局所戦略に基づいてサブゲームのナッシュ均衡を求める.部分ゲームをナッシュ均衡を満たす戦略の組へと縮約した縮約ゲームを考えて,より上位のサブゲームを解く.こうして全ての部分ゲームを解けば,SPEが導出できる.

参考文献

武藤滋夫(2001)ゲーム理論入門. 日経文庫,242頁.