NBA: TS%(トゥルーシューティングパーセンテージ)の意味と価値
前回のエントリではスリーポイントとツーポイントの違いに関してFG%を補正したeFG%を見た.今回は同様にシュートの生産性を表す指標であるTS%を見てみる.
定義
TS%は選手のシュートの効率をスリーポイント、フリースローを考慮して算出した指標。
定義は、
*1
ただし、PTS:総得点、FGA:フィールドゴール試投数、FTA:フリースロー試投数
eFG%と比較すると、フリースローが考慮されている点が最も大きな違いであり、この指標の強み。しかし、この指標を算出する式の分かりにくさは、大きな欠点となっている。
イメージとしては、獲得した総得点(分子)をすべてのシュートが入った場合に獲得できる得点(分母)で割っているので、その選手が獲得可能な得点の何%を獲得したのかを示しているという感じだろうか。
13-14シーズンの成績
NBAの2013-2014シーズンにFG成功数が150本を超えた選手のうちTS%上位30選手は次の通り
3p成功数に注目すると、ほぼ0本の選手と100本以上の選手が半々くらいで入っていることから、各ポジションからまんべんなく上位選手が出ていることが分かる。
各チームの数値を見てみると,次のようになっている.
ちなみにORtgは100ポゼッションあたりの平均得点を表すオフェンシブレーティング.さすがにTS%上位にはORtgが110を超える生産性の高いチームが並ぶ.ある程度生産性を反映した数字になっていることがわかる.