閑話休題

ブログの効能と言わば何ぞ其れ日々の由なし事の記帳に限らんや

明治神宮大会の歴代優勝校

現在開催中の明治神宮大会は大学の部が1970年に開始され,高校の部も1973年から開催されている.ふと,歴代優勝校は地区別に見るとどのような傾向を持っているのだろうか?という疑問が湧いたので調べてみた

基本情報

そもそもこの大会は日本高等学校野球連盟とは異なり,日本学生野球協会が主催する大会.大会の格としては,春夏の甲子園大会と同じようにも見えるが新聞社がバックについていないせいか知名度的には両大会にかなり劣る.www.student-baseball.or.jp
招待チーム
【大学の部(11校)】
東京六大学野球連盟代表
東都大学野球連盟代表
関東5連盟第1代表
関東5連盟第2代表
首都大学、千葉県大学、関甲新学生、東京新大学、神奈川大学
北陸・東海3連盟代表
愛知大学、東海地区、北陸大学)
関西5連盟第1代表
関西5連盟第2代表
(関西学生、関西六大学、阪神大学、近畿学生、京滋大学)
四国・中国3連盟代表
(四国地区、中国地区、広島六大学)
九州3連盟代表
(九州地区、九州六大学、福岡六大学)
北海道2連盟代表
(北海道学生、札幌学生)
東北3連盟代表
(北東北大学南東北大学、仙台六大学)

【高校の部(10校)】
北海道地区代表
東北地区代表
関東地区代表
東京地区代表
北信越地区代表
東海地区代表
近畿地区代表
中国地区代表
四国地区代表
九州地区代表

というわけで大学10校,高校11校だ.

歴代優勝校・準優勝校

で,ここからがやりたかったこと.以下のサイトから,歴代優勝校準優勝校をリスト化した.
http://www.student-baseball.or.jp/game/jingu/champions_highschool.html
http://www.student-baseball.or.jp/game/jingu/champions_college.html

年度 優勝校 優勝校所属地区 準優勝校 準優勝校所属地区
2014 45 仙台育英 東北地区 浦和学院 関東地区
2013 44 沖縄尚学 九州地区 日本文理 北信越地区
2012 43 仙台育英 東北地区 関西 中国地区
2011 42 光星学院 東北地区 愛工大名電 東海地区
2010 41 日大三 東京地区 鹿児島実業 九州地区
2009 40 大垣日大 東海地区 東海大相模 関東地区
2008 39 慶応義塾 関東地区 天理 近畿地区
2007 38 常葉菊川 東海地区 横浜 関東地区
2006 37 高知 四国地区 報徳学園 近畿地区
2005 36 駒大苫小牧 北海道地区 関西 中国地区
2004 35 柳ヶ浦 九州地区 愛工大名電 東海地区
2003 34 愛工大名電 東海地区 大阪桐蔭 近畿地区
2002 33 中京 東海地区 延岡学園 九州地区
2001 32 報徳学園 近畿地区 関西 中国地区
2000 31 東福岡 九州地区 尽誠学園 四国地区
1999 30 四日市 東海地区 敦賀気比 北信越地区
1998 29 日南学園 九州地区 日大三 東京地区
1997 28 横浜 関東地区 沖縄水産 九州地区
1996 27 上宮 近畿地区 春日部共栄 関東地区
1995 26 帝京 東京地区 福井商 北信越地区
1994 25 創価 東京地区 星稜 北信越地区
1993 24 東北 東北地区 拓大一 関東地区
1992 23 世田谷学園 東京地区 東海大相模 関東地区
1991 22 星稜 北信越地区 帝京 東京地区
1990 21 国士舘 東京地区 木本 東海地区
1989 20 東北 東北地区 帝京 東京地区
1988 19 昭和天皇御不例の為中止)
1987 18 堀越 東京地区 明石 近畿地区
1986 17 帝京 東京地区 愛知 東海地区
1985 16 松商学園 北信越地区 帝京 東京地区
1984 15 国学院久我山 東京地区 松商学園 北信越地区
1983 14 岩倉 東京地区 京都商 近畿地区
1982 13 東北 東北地区 尽誠学園 四国地区
1981 12 明徳 四国地区 大府 東海地区
1980 11 星稜 北信越地区 早稲田実 東京地区
1979 10 東海大三 北信越地区 鳴門 四国地区
1978 9 柳川商 九州地区 市立神港 近畿地区
1977 8 東北 東北地区 高知商 四国地区
1976 7 早稲田実 東京地区 大田 中国地区
1975 6 徳島商 四国地区 静岡自動車工 東海地区
1974 5 福井商 北信越地区 日大山形 東北地区
1973 4 若狭 北信越地区 平安 近畿地区

年度 優勝校 優勝校所属地区 準優勝校 準優勝校所属地区
平成26年 45 駒澤大 東都大学 明治大 東京六大学
  25年 44 亜細亜 東都大学 明治大 東京六大学
  24年 43 桐蔭横浜大 関東5連盟 (第2代表) 法政大 東京六大学
  23年 42 明治大 東京六大学 愛知学院大 北陸・東海3連盟
  22年 41 早稲田大 東京六大学 東海大 関東5連盟(第1代表)
  21年 40 立正大 東都大学 上武大 関東5連盟(第1代表)
  20年 39 東洋大 東都大学 東北福祉大 北海道・東北5連盟
  19年 38 東洋大 東都大学 早稲田大 東京六大学
  18年 37 亜細亜 東都大学 早稲田大 東京六大学
  17年 36 九州産業大 九州3連盟 東北福祉大 北海道・東北5連盟
  16年 35 東亜大 四国・中国3連盟 慶応義塾 東京六大学
  15年 34 東亜大 四国・中国3連盟 神奈川大 神奈川大学野球連盟
  14年 33 亜細亜 東都大学 東北福祉大 北海道・東北5連盟
  13年 32 駒澤大 東都大学 城西大 首都大学
  12年 31 慶応義塾 東京六大学 東海大 首都大学
  11年 30 九州共立大 九州地区・九州六大学 東海大 首都大学
  10年 29 亜細亜 東都大学 東北福祉大 北海道・東北地区
  9年 28 近畿大 関西地区 法政大 東京六大学
  8年 27 明治大 東京六大学 東北福祉大 北海道・東北地区
  7年 26 明治大 東京六大学 青山学院大 東都大学
  6年 25 東亜大 広島六大学・西部地区 青山学院大 東都大学
  5年 24 駒澤大 東都大学 早稲田大 東京六大学
  4年 23 慶応義塾 東京六大学 東海大 首都大学
  3年 22 愛知学院大 愛知大学 流通経済大 東京新大学
  2年 21 同志社大 関西地区 立教大 東京六大学
  1年 20 近畿大 関西地区 立教大 東京六大学
昭和63年 19 昭和天皇御不例の為中止)
  62年 18 筑波大 首都大学 法政大 東京六大学
  61年 17 愛知工業大 愛知大学 駒澤大 東都大学
  60年 16 慶応義塾 東京六大学 愛知工業大 愛知大学
  59年 15 駒澤大 東都大学 近大工学部 広島六大学
  58年 14 東海大 首都大学 駒澤大 東都大学
  57年 13 東海大 首都大学 大阪商業大 関西地区
  56年 12 法政大 東京六大学 専修大 東都大学
  55年 11 日本体育大 首都大学 亜細亜 東都大学
  54年 10 明治大 東京六大学 名城大 中部地区
  53年 9 同志社大 関西大学連合 東洋大 東都大学
  52年 8 法政大 東京六大学 東海大 関東地区
  51年 7 法政大 東京六大学 早稲田大学 東京六大学
  50年 6 明治大 東京六大学 駒澤大 東都大学
  49年 5 中央大 東都大学 法政大 東京六大学
  48年 4 駒澤大 東都大学 同志社大 関西大学連合
  47年 3 関西大 関西大学連合 法政大 東京六大学
  46年 2 日本大 東都大学 亜細亜 大学選手権優勝校
  45年 1 東海大 首都大学 中京大 愛知大学

雑感-高校の部-

ざっと表を眺めてわかるのは高校の部では東北勢と東京代表が検討していることだろう.甲子園は関西が無双するイメージがあるが表を眺める限りそうでもない.PLや大阪桐蔭という大阪勢の存在感が低い.あとは連覇を含めて集中的に優勝または準優勝を達成しているチームが少ないということだろうか.やはり11月はまだ新チーム始動から間もないということもあり多くのチームはまだ未完成な状態だということかもしれない.あとは優勝回数が多いチームにもあまり名門が多くないということ.
さて,以上の雑感を整理するためにこれらを表にまとめてみた.

表-高校の部-

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図は各地区を別々の横棒に割あて,年代ごとの達成度をカラーで分けた.
明らかなのは東京勢が地の利を生かしているということだ.ホームゲームが有利というのはあらゆるスポーツに共通することだが,2位の東北地区代表を引き離している.とはいうものの,21世紀以降の東京勢の優勝は1回だけである.準優勝回数は5回とあまり多くない.そしてやはり21世紀には準優勝がない.
東北勢もかなり健闘している.優勝回数は2位.特に近年は神宮で無双しているイメージである.
北信越地区も甲子園よりも健闘している.そんなに,強豪校は多くないが,成績はいい.
関東地区と近畿地区は似たような傾向を示している.両地区とも優勝回数は少ない.しかしし近年は徐々に成績を伸ばしている.

全体的に言えるのは,各地区ごと,学校毎の,差があまりない大会だということだろう.

表-大学の部-

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寡占状態になっている.全期間を通して,東都と六大学の接戦になっている.
優勝について見ていくと,東都が2回多くなっている.90年代は,まだ六大学の方が多かったが,そこから8度の優勝を決めた東都に対して,2度しか勝てなかった六大学が逆転されている.東海大学は意外にも90年代以降優勝はない.残りの地区は全期間を通しても2大勢力の優勝回数にはおよばない.明治神宮大会が2週間弱で決着をつける短期決戦であるためにある程度2〜3番手に良いピッチャーを揃えなければいけないことも,両リーグの寡占状態が続く要因だろうか.
準優勝について見ても傾向に劇的変化はない.あるとすれば六大学が21世紀以降異常なまでのシルバーホルダーぶりを見せているということだ.決勝進出は21世紀以降の15回中9回を数えるのに対して,決勝は2勝7敗.のろわれているのだろうか?一方東都は21世紀以降,準優勝はない.決勝進出回数は六大学に劣るものの,優勝回数では勝っているという状況である.