閑話休題

ブログの効能と言わば何ぞ其れ日々の由なし事の記帳に限らんや

読書感想文:佐々木正悟 先送りせずにすぐやる人に変わる方法

絶望的な状況下で...

「明日までに講義の宿題をこなさなければいけない.それからゼミのレジュメは明後日までだ!あ,⚫︎⚫︎大学の先生へのメールの返信もまだだ....やばい!!!」.
でも,やっているのはネットサーフィンか,関係ない読書で,本来優先度が高いはずのタスクは先送り,先送りそして先送り...全く取り組む気にならない!!!

これは僕が日常的に直面するクソみたいな状況の描写です.そして本書はこんな状況にはまり込んでしまう人たちに,先送りをやめてすぐにやる人になるための方法を55個提案しています.ただし「ガンバる!」以外の方法ですよ

肩の力を抜いてみる

僕がこの本で最も使えそうだなと思ったのは,「気合を入れすぎない」というセクションの内容でした.著者曰く

最近の心理学の研究で,意志の力を発揮しようとドライブを強めにかけると,それ自体が行動を制限してしまうということが発見されました.

とのこと.脳には「意志の力」を引き出す場所があるが,その部分が活性化しすぎると,不安に駆られて「脳の警報」がなるそうです.この不安が行動のストッパーになってしまうわけです.

「ものすごいことをしてやろう!」「大成功をおさめてやろう!」。こうした意気込みは、期待と妄想をふくらませてしまい、逆に「不安」にもつながってしまいます。

著者はこのような状況が先送りを生み出すことを避ける為,「肩の力を抜く」ことを提唱しています.肩の力が抜ければ,警報は鳴らないので,すっと行動を開始できるというわけです.
確かに先送りが発生しているときは,実現可能性を考慮するよりも先に「きちんとやらなきゃ」「誰からも批判が出ないようなものを仕上げなきゃ」「すごいの作るぞ!」という心理が僕の中に働いているような気がします.逆に次から次へと行動が起こせているときは「ま,こんなもんでしょ」「とりあえずある程度仕上げたら他の人に仕事を投げつけちゃえばいいよね」と思えていることが多い.完全な精神論ですが,以外と使えるワザかもしれません.

その他のワザ

冒頭のような哀しい状況に陥る度,僕は何冊も本書に類似した本を読んできました.その経験から言えば,本書で提案されている先送りを回避するための「技術」にさして目新しい点はなかったものの,類書の中では最も多くの方法を紹介しているように思いました.
先送りを避けてすぐやるための方法とは煎じつめて言えば,

  • まず大きな目標を小さく分割
  • どんな作業をするかを列挙する
  • 結果を気にせずに取り組む(=完璧主義を捨てる)
  • 成功体験を積み重ねて「すぐやる喜び」を積み重ねる

ということ.
他にも仕事に取り組む環境を整えることや,他人を仕事に巻き込むことなどもポイントですが,それは本書を読んでもらえれば書いてあります.
また,僕にはピンとこなかったけどあなたにはピンとくるようなワザというものもたくさんあるはずです.55このワザはそれぞれ3-5ページで完結しているので,目次を読んで興味を持ったところだけを読むということでもいいはずです.

本書の効用

僕はこの本に感銘を受けて,肩の力を抜くことを意識するために,5秒体に力を入れて10秒完全脱力するという運動を仕事前2分間でやるようにしました.効果はそれなりに出ていて,3か月ほど先送りしていた修士論文課題に取り掛かることができました.素直に読んでよかったです!

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