閑話休題

ブログの効能と言わば何ぞ其れ日々の由なし事の記帳に限らんや

【読書感想文】樺沢紫苑:読んだら忘れない読書術


この本のハイライトは,第2章,「「読んだら忘れない」精神科医の読書術3つの基本」だ.忘れないための読書術の基本として著者は三つの方法を示している.

  1. 内容のアウトプット
  2. スキマ時間を活用した読書
  3. 「深読」する

いずれのポイントも読書の内容を長期記憶にしまいこんでおくために有効な手段だそうだ.
内容のアウトプットの根幹として著者は次のように言っている.

「さまざまな脳科学研究を集約すると、最も効果的な記憶術として「最初のインプットから、7〜10日以内に3〜4回アウトプットする」ということが明らかになっています。」

アウトプットの方法としてはsns,blog,会話など複数の方法を用意しておけば,複数回のアウトプットはそんなに難しいことではない.あとは,感想を書くのが億劫な時は本文中の重要な部分を引用してsnsでアウトプットするという方法でも構わない.

スキマ時間の活用について,まず著者は,

「「読書したいけどその時間がない」というのは、読書ができない人に最も多い「言い訳」です。」

という.1日30分,通勤通学中にボケっとスマホを眺める代わりに本を読めということだ.ま,僕含め多くの人が「そんなこと言われなくてもわかってらい!」と言いたくなるような話だが,なぜ長期記憶に有効かというと,それは

「「今日1日でこの本を読む!」と目標設定をして、制限時間を決めることで、緊迫感が出るので集中力が高まり、記憶に関係する脳内物質が分泌され、読んだ内容が記憶に残りやすくなるのです。」

ということ.要するに集中力を増させるような仕掛けが簡単に作れるよ,ってことか.スキマ時間である必然性はないように思うが,スキマ時間が一番見つけやすい時間であるのは確かかな.集中両区を高める具体的な方法としては,家を出る前に「この本を今日で読了するぞ!」と決めておくことでガンガン読めるようになるという話だろうか.
「深読」は著者の造語だが,その意味するところは「本を人と議論できる水準で読む」というもの.
「 私が考える「本を読んだ」の定義は、「内容を説明できること」、そして「内容について議論できること」です。感想や自分の意見を述べられなければ、本を読んでいる意味がないのです。」
ま,そうだけど,これってアウトプットの中に含めればよいことだよね.
僕が一番感銘を受けたのはアウトプットの重要性だ.その価値はこの本自体が体現してくれているように思う.本書の内容ははっきり言って重複が多く,洗練されているとは思えない.論理的とは言い切れない箇所も見られる.しかし著者の旺盛なアウトプットの蓄積がこのような一冊の本を完成させたのだからその力は侮れない.

それからこの本は分量を規定量に到達させるためか,後半にはkindleの読み方などかなり細かい内容,悪く言えば本書のタイトルとは関係ない内容が書かれている.そういう部分も読まなきゃ損する気もしてしまうが,著者曰く,

 「本は最初から一字一句読まなければいけない。 本を読むのが遅い人は、たいていそうした先入観に支配されています。 しかし、「本は最初から一字一句読まなければいけない」なんてルール、誰が決めたのでしょう.」

ということのようなので,別に細かいところはパラパラ読み流していいと思う.

以下には,本書に示されていた内容と自分で考えた有効な読書メソッドを箇条書きした.

  • 一冊の本を読んだら過去に読んだ関連する本をもう一回読んでみる.
  • アウトプットの際には,まずざっと読んで,次に目次見ながら内容をまとめるする(何が書いてあるか)
  • アウトプットするべきことは,「何が書いてあるか」の他には,考えたこと,疑問点,本への批判,自分の日常への逆照射,さらに深く知るために何をすればいいかについての自己提案.
  • 毎日15分アウトプットの時間と場所をとるようにしよう.
  • 本を読む前には,「この本から何を得ようとするか」をまず明確にしてそれに関係しなさそうなところは読み飛ばしていい(もちろん本の種類によるが)
  • 時間を計って書く.
  • 書くときの書式,体裁にこだわらず,文字数にこだわってみる.そうするとなんとなく出来上がる

かけるところから.
mac os x用アプリケーション”focus writer”を使用する.focus writer上では⌘Rでreplaceできるので,コピペが簡単になる.